半夏生にまつわる物忌みの言い伝えが微妙に怖い。

半夏生

 

節分に恵方巻、ひな祭りにちらし寿司、土用の丑の日にうなぎ、冬至にゆず湯…など、日本人はこの日はこれをする!といった節句や行事が好きですよね。

その中でも「半夏生」という言葉をご存じでしょうか?聞いたことないし、そもそも何と読むかわからないという方が多いでしょう。

「はんげしょう」と読む夏のイベントなのですが、知名度が低いのが難点。

土用の丑の日みたいにこぞってうなぎ屋に行くといった習慣が根付いていないのが半夏生の残念なところです。

半夏生ってなに?

そもそも半夏生って何をする日なの?と疑問に思いますよね。

半夏生とは雑節の一つで、昔は夏至から数えて11日目とされていました。

現在は太陽黄径が100度となる日を半夏生とし、毎年7月1日か2日頃となっています。

梅雨明け間近の頃をさし、農家の人は半夏生を目安に田植えを済ませていたそうです。

なんでも、半夏生を過ぎてから田植えをすると稲が充分に育たず、収穫量がかなり下がって半分になったりしていたそうなのです。

農家の人にとっては大切な田植えの時期の目安とされていたのですが、畑や田んぼが減った現在ではあまり知名度がないですね。

 

2017年半夏生はいつ?由来は?

今年の半夏生の時期は7月2日、もしくは2日から6日までの5日間とされています。

地域によって、米農家などはこの5日間は休みを取って身体を休めるそうです。

半夏生の由来は「烏柄杓(からすびしゃく)」という薬草が生える時期が半夏の頃にあたるといったところからきています。

烏柄杓の漢名が「半夏」と呼ばれているからです。

烏柄杓(からすびしゃく)

また、「片白草(かたしろくさ)」や「半化粧」とも言われている毒草が咲く時期とも言われ、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」と呼ばれたのが「半夏生」の由来になったとする説などがあります。

 

半夏生の風習や食べものは?

関西の方では半夏生になると蛸を食べる習慣が残っている地域があります。

田植えをした稲の苗がたこの足のように地に吸い付き、しっかり根付くようにとの願いが込められています。

その他、長野では芋汁を、福井では鯖を、香川ではうどんを食べる習慣があり、地域によって半夏生に食べられる物が違うようです。

特に奈良で半夏生の時期に食べられる半夏生餅は、豊作を願って田んぼの四隅にお供えされていたそう。

色々な由来や風習が残っている雑節なのですね。

 

半夏生の怖い物忌みの言い伝え

半夏生の5日間は働くことを忌み、天から毒が降るので井戸に蓋をし、この時期に採った野菜も食べてはいけないと言われていました。

これらは田植えで疲れた身体を休める為だと言われています。

こういった風習は「物忌み(ものいみ)」とも言われ、穢れや不浄なものに接触しないようにしていたのです。

地域によって色々な言い伝えがあり、三重県ではハンゲという妖怪が徘徊し、田植えを終えずに作業を続けているとハンゲに会ってしまうとされていました。

埼玉県ではこの時期に竹の花が咲いたり消えたりし、それを見ると死ぬので竹林に入ってはいけないとも言われています。

竹の開花は竹の七不思議と言われるくらいとても珍しく、60年から120年周期であると考えられています。

昔から竹や笹に花が咲くと凶事の前触れと恐れられたリしていたそうなので、それと半夏生の物忌みを掛け合わせたのではないでしょうか。

また、佐賀県では半夏生は地の神を祭る日とされ、青森では半夏生の後に田植えをすると1日につき1粒ずつ収穫が減ると言われ、物忌みとして半夏生の日を守っていたそうです。

日本は農業の国だったので、こういった風習を大事にすることで豊作を願ったり、身体を休める日を作ったりしていたのですね。

是非、半夏生の日には蛸の酢の物を食べたり、たこ焼きパーティーをしたりして地に足がしっかりと根付いた生活を送りましょう!







半夏生