戌年はどんな年?

戌年

日本人の生活にもはや馴染んで切り離せなくなっているのが「十二支」ですね。

年賀状で年に一度思い出す程度にしては、子供に暗誦させるように教育したり、占いに使ったりとさまざまな場面で活躍しています。

2018年は戌年。戌年とはどのような年なのでしょうか?

そして、干支にまつわる小話も紹介しちゃいます!

どんな年?

過去の60年間を振り返ってみると、ロングセラー商品は戌年に発売されていることがわかりました。

ファンタ、ほんだし、ウイダーinゼリーなどです。

また、残虐な殺人事件もいくつか起きています。

井の頭公園バラバラ殺人事件や、秋田児童連続殺害事件などです。

たくさんの議員やそれに似た立場の人間の謎の自殺なども起きていて、大きな時代の転換期になりやすい年だと言えます。

そのほかにもサッダーム・フセインの死刑判決が下りたり、世界的にも歴史のターニングポイントとなる事件が起きています。

2018年からは大殺界が10年続く、とする向きもあり、占いの世界でも厳しい時代に入りそうです。

では、ここで過去60年間の戌年にどんな事があったのかを振り返って見ましょう。

2006年

冬季オリンピックがトリノで開かれた年でした。

「イナバウアー」が流行語大賞を受賞。この年の「今年の漢字」は「命」。

東京三菱銀行とUFJ銀行が合併して「三菱東京UFJ銀行」になったのは大きくニュースでも取り上げられました。

芥川賞では絲山秋子の「沖で待つ」が、直木賞では東野圭吾の「容疑者Xの献身」が受賞。大きな話題となります。

この頃日本はBSE(狂牛病)問題の真っ只中でした。

牛丼が売れなくなって、アメリカからの牛肉を輸入停止していたのですが、100万食限定で吉野家が牛丼を販売すると、これがあっという間に完売。

みんな牛丼に飢えていたんですね。

ホリエモンこと堀江貴文が証券取引法違反容疑で逮捕された、通称「ライブドア事件」もこの年です。

秋田県藤里町で「秋田児童連続殺害事件」の犯人が逮捕されたのもこの年でした。

あの事件は地元の県で起きたものなので、毎日センセーショナルに取り上げられ今も記憶に根強く残っています。

秋四宮文仁親王に男児が誕生し、悠仁さまと名付けられました。

皇室では41年ぶりの男児の誕生で日本国民はお祝いムードを存分に味わいましたね。

小泉首相の任期最後の年で、安倍晋三首相が初めて総理になった年でもあります。

世界ではタイで軍事クーデターが起き、イラク戦争が集結。サッダーム・フセインに死刑判決が言い渡されました。

チェルノブイリ原子力発電所事故から20周年、ソ連崩壊から15周年の節目の年でもあります。

1994年

この年の流行語大賞は宮沢りえの「すったもんだがありました」、安達祐実のドラマ「家なき子」で決め台詞となった「同情するならカネをくれ」などがありました。

今病気の時や時間のない時には定番の商品となった「ウイダーinゼリー」の発売はこの年からです。

今は色々な味があって楽しいですが、この時は青いパッケージの「エネルギー」だけでした。

国民的任期バンドのGLAYのメジャーデビューした年もこの年です。

朝の定番番組になった「めざましテレビ」の開始も1994年から。

現在も続くご長寿番組となっています。

ビートたけしがバイク事故を起こして大怪我をしたのもこの年で、現在テレビでみかける彼はもうほとんどその自己の片鱗を感じさせませんでしたが、復帰直後はまだ顔に麻痺が残っていた状態でした。

井の頭公園バラバラ殺人事件はこの年の4月に発覚しました。

井の頭公園には何度も足を運びましたが、もう事件発覚から23年もたっているのに、未だ未解決。

通り過ぎる人も「そんな事件があったね」という人もいれば、「やっぱりまだ怖い」という人もいました。

その恐怖も過ぎ去らないうちに、オウム真理教による「松本サリン事件」が発生。

無実の被害者が犯人だと疑われる一幕もあり、当時日本はテロに対しての知識が皆無だったといってもいいでしょう。

大江健三郎がノーベル文学賞を受賞したニュースも飛び込んできた、盛りだくさんの一年でしたね。

世界ではノルヴェーのリレハンメルオリンピックが開催され、ルワンダ虐殺が起き、南アフリカ共和国で人種規制のない初の普通選挙が行われました。

アイルトン・セナがこの世をさったのもこの年です。

サーキットの貴公子の突然の死にみなが悲しみました。

イスラエルとヨルダンが平和協定に調印し、1948年以降ずっと続いていた戦闘状態を終わらせました。

ディズニーの「ライオン・キング」の映画が公開されたのもこの年です。

1982年

この年はロングセラーの誰もが食べたことのあるお菓子が発売されました。

「おっとっと」です。

魚の形をしたなんともいえない食感に子供の頃は魅了されました。

最近では薄味の幼児向けのものも発売されていますね。

中森明菜のデビューの年でもあり、デビュー曲は「スローモーション」です。

トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売が合併され、「トヨタ自動車」が発足しました。

ソニーが世界初のCDプレイヤーを発売したのもこの年。

技術の革命が起きた年です。

また、2014年に放送を終了した「森田一義アワー 笑っていいとも!」が放送開始したのもこの年です。

世界では、5月にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がイギリスを訪問し、カトリック教会とイングランド国協会が450年ぶりに和解しました。

同じキリストを主とあがめている協会同士の対立だったので、キリスト教徒の間では大ニュースとして世界中を駆け抜けました。

1970年

この年、ゴジラやウルトラマンを製作した特撮の神様円谷英二監督がなくなりました。

彼のスピリットは今も受け継がれ、2016年には庵野秀明監督による「シン・ゴジラ」が大ヒットしましたね。

46年経っても色褪せないモチーフを作り上げた素晴らしい人でした。

「よど号ハイジャック事件」が起きたのもこの年で、この時代共産主義者は「アカ」と呼ばれ危険な事件をたくさん起こしていました。

この事件は日本で初めてのハイジャック事件として大きく取り上げられました。

男の子の今でもコレクションしたいおもちゃに名前をつらねるトミーの「トミカ」の発売もこの年からです。

うちの甥っ子も集めているのですが、最近のトミカはロボットに変形したりしてすごいんですね。

この発売当時はまだ普通のミニカーでした。

作家の三島由紀夫が割腹自殺した「三島事件」もこの年です。

彼の思想とこの事件は日本だけではなく、海外にも広く衝撃を与えました。

また、「あしたのジョー」に登場する「力石徹」の葬儀も行われました。

漫画のキャラクターの葬儀が現実で行われたのは極めて異例のことでした。

そして主婦には欠かせないアイテム、味の素の「ほんだし」の発売もこの年です。

世界ではビートルズの解散が大きな衝撃をもたらしました。

1958年

この年、スプートニク1号が大気圏に再突入し、消滅したニュースから一年が始まりました。

エジプト共和国とシリア共和国が合併し、「アラブ連合共和国」が建国されました。

この連合は1961年に解消されるのですが、大きなニュースとなりました。

日本では4月に「売春防止法」が施行されました。

それまで体を売ることは違法ではありませんでした。

吉原の文化や遊郭の文化はここから廃れていきます。

日本コカ・コーラが「ファンタ」を発売。

2018年に発売60周年を迎える国民的飲料になりました。

朝日麦酒が日本初の缶入りビールを発売したのもこの年です。

受験生なら使ったことのある三菱鉛筆の「ユニ」もこの年に発売されました。

そして何と言っても東京タワー竣工がこの年の目玉でしょう。

スカイツリーができた後も東京のシンボルとして未だに君臨し続ける建造物です。

過去の戌年は大きな事件が多かった

こうやって抜き出してみると、文化的にも政治的にも大きな事件が多い気がしますね。

また、戌年に発売された商品はほとんどがロングセラーになっています。

2018年の戌年も何が起きるか要チェックですね!

十干とは?

まずは干支と切り離せない「十干」についてお話しします。

十干とは「じっかん」と読む、古代中国で考えたれた暦の表示です。

「甲・乙・丙・丁」などは聞いたことがありますよね。その後「戊・己・庚・辛・壬・癸」と続き、10個でひとかたまりとして数えます。

古代中国では10個の太陽が存在すると考えており、それぞれが毎日交代で昇って10日で一巡りするという考えのもと、1週間は10日で1ヶ月は3週間でした。

これらは五行に当てはめられ、2つずつを「木・火・土・金・水」にそれぞれ割り当て、さらに陰陽を割り当てています。日本では陰陽を「兄と弟」として割り振っています。

「甲」と「乙」は「木」に当てはめられ、「きのえ(木の兄)」と「きのと(木の弟)」となるわけです。

「丙」と「丁」は「ひのえ」と「ひのと」、「戊」と「己」は「つちのえ」と「つちのと」、「庚」と「辛」は「かのえ」と「かのと」、「壬」と「癸」は「みずのえ」と「みずのと」となります。

また、ひとつひとつ西暦の下1桁の数字と対応しており、「甲」は「4」、「乙」は「5」、「丙」は「6」、「丁」は「7」、「戊」は「8」、「己」は「9」、「庚」は「0」、「辛」は「1」、「壬」は「2」、「癸」は「3」となっています。

2018年は十干の「戊」と「戌年」が揃う年で、五行でいうと「つちのえ」の年なんですね。

なんとなくカレンダーでみかけるこの言葉の意味、きちんとあったんですね。

「干支」とはこの十干を「兄(え)」と「弟(と)」と陰陽でわけたところからついた呼び名なんです。現代では「干支」だけが残って「十干」は忘れられていますが、本当は切っても切り離せない関係なんですね。

犬と戌と狗の違いは?

ところで「いぬ」と言っても、日本では3つの漢字があります。

「犬」と「戌」と「狗」、どれがどういう意味なのでしょうか?

「犬」とは、動物の犬を横から見た姿の象形漢字です。どの犬もこの「犬」という漢字に当てはめられます。

そして「狗」は、右側のつくりの「句」に、「小さく丸くなる」という意味があります。なので小さな犬を指す言葉ですが、一般的な意味の犬に使用しても大丈夫な漢字です。

「戌」はもともと「穀物を収穫しまとめる」という意味で、動物の犬の意味ではありませんでした。

十二支に加えられた時に当て字で「いぬ」と読むようになり、本来の意味は忘れられてしまったようです。

他にもこの感じは方角や年月日、時刻などに使われています。

なんとなくイメージとしては「犬」は普通の犬、「戌」はおめでたい犬、「狗」は妖怪などの感覚がありますが、語源では全く違うのですね。

戌年の性格とは?

戌年の男女に共通している長所は、我慢強く人情深いことです。

人から受けた恩や義理を決して忘れず、きちんと返そうとします。

外見はやや派手に見えることもあるのですが、一途で真面目な性格。堅実に物事を進めます。

小細工が苦手で、ストレートな勝負を挑むタイプです。社交的に見える外見と反し、落ち着いた静かな付き合いを好みます。

特に仕事の面では、上司や同僚からの信頼が厚く、そういった方々の指示にきちんと従いこなしていくので、出世するといわれています。

欠点は、ストレスをうまく発散できず、頑固なこと。

ストレスを溜め込みやすい性格なので、それが原因で体調不良になったりうつ状態になることもあります。

整体やマッサージ、相談できる友人など寄りかかる場所をたくさん持っているといいです。

一途なのは結構なのですが一度決めたことを間違っていても曲げたくないタイプなので、頑固と思われがちです。

たまには第三者の視点で物事を見つめましょう。

また、被害者意識が強くなりがちです。

悲観的な気持ちになってしまうことが多いので一度自分の持つ冷静さで俯瞰するのが重要です。

干支あれこれ

干支という概念は東アジアに主に残っている概念だといわれています。

中国やベトナムには、日本と同じように十二支を数えて新年を祝う風習があります。

干支はもともと中国から輸入されてきた概念です。

日本に伝わる干支の話といえば、神様が十二支を選ぶという際にねずみが悪知恵をつかって牛を追い越し、猫を騙して参加させなかった話が有名です。

神様から声がかかって、牛が「自分は歩くのが遅いから」と早めに出発し一番乗り……というところで牛の背中から飛び降りてねずみが一番乗りになり、猫が参加できなかったのはねずみに日付を遅れて知らされて、集合場所に行った時にはすでに競争は終わっていた、というものですね。

ですが、猫が干支に参加している国も存在するのです。

タイ、ベトナム、チベットなどでは「卯」が「猫」とおきかわり、東ヨーロッパのブルガリアでは「寅」が「猫」になっています。

干支という面白い暦の数え方が残っているだけでもすごいのに、国によって違うなんてちょっとした神秘ですね。







戌年