千葉県内房の正月風習 なつかしい「ハバノリ」の香り

内房の海岸

穏やかな海辺のお正月! 男と女、強いのはどっち?!

千葉県の内房は私の生まれ育った土地です。

お正月と言えば当然子供の頃にはお年玉が楽しみでした。

あげる側になってからは風習だから仕方ないとあきらめています。

私が物心ついたころから工場地帯になりましたが、うっすらと海辺の景色を覚えています。

お正月の様子も海が近くにあった昔と現在とではだいぶ違うようです。

私が子供の頃大人達から聞いた話をご紹介したいと思います。

私の年齢はご想像にお任せいたしますが、来年小学校に上がる男の子の孫と遊ぶのが楽しみなおばあちゃんのお話です。

千葉内房の正月風景 子供のお楽しみはやっぱりお年玉!

とっても昔は3ヶ日(1月1日~1月3日)はどこのお店も営業はしていませんでした。

だからお正月は静に家の中でゆっくりと家族で過ごすことがほとんどでした。

楽しみなお年玉も1月1日にはいただけません。

年の初めの初日からお金を出す大人たちに失礼だと言われていました。

ですから2日になるのを待って親戚回りをして、「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」の新年のあいさつをきちんとしました。

私の世代の親は兄弟の人数も多くて近所に固まっていましたので本当に楽しみでしたね。

1月2日の夜寝る前に父が良い初夢を願って和歌を書いた折紙の船を枕の下に置くように用意してくれました。

「ながきよのとおのねふりのみなめざめなみのりふねのおとのよきかな」     
「長き夜の遠の眠りの皆目覚め波乗り舟の音良きかな」

回文になっているのをお気づきでしょうか? 

舟は宝船を意味して寝ている間に宝物を頂ける縁起の良い和歌だそうです。

 

おせち料理。誰が一番楽しみなの?

内房の漁港

私の子供の頃のおせちは、母がお煮しめや田作りなどを12月31日に昼過ぎから台所に立ちっぱなしで作っていました。

その他は市販のモノを重箱につめて見た目も華やかに工夫をしていました。

おせち料理はそれぞれ意味があるのはご存知だと思いますが、良い年でありますようにの願いを込めでおめでたい鯛や健康で豆に暮らせますようにの黒豆、腰が曲がるまでの長寿を願ってエビ、おめでたい紅白のかまぼこは日の出を表すそうです。

内房は海辺の田舎で漁業と農業の半農半漁で女の人も作業と家事でよく働いていました。

お正月の3ヶ日くらいは台所仕事から解放してあげようとおせちは日持ちするものと言われていたそうです。

3ヶ日は男が台所に立って食事の支度をするものとのことで、我が家では父が朝はお雑煮お昼は山芋のとろろ汁を率先して作ってくれました。

3日間同じものを食べていたと思います。

とても残念なのはおせち料理は子供の好きなものが少なかったと思われます。

さすがに飽きてきて「おせちもいいけどカレーもね。」と言うコマーシャルが記憶に残るくらいなので、おせちが苦手なのは私だけではなかったと思います。

 

お雑煮、土地がらの一番出る料理!!

我が家では四角い切りもちを焼いてお醤油の澄まし汁のお雑煮です。

焼きのりと鰹節と「ハバノリ」を焼いて揉んだものを混ぜ合わせてお雑煮の上にどっさりとかけていただきました。

最近はで「ハバノリ」が売られているのを見かけると、とっても高くてすっかり高級食材になってしまったようです。

独特の磯の香りがするのりなのですが、当時は「これでもか」と言うくらいにお雑煮にかけていただきました。

大人になってから聞く話では、お雑煮はその土地とちでだいぶ違うようですね。

関西では角のない丸餅で味噌仕立てと聞きます。

根菜をたっぷり使ったり、昆布だしや煮干し、鮎だしや鶏でダシをとる所もあります。

どのお雑煮の話を聞いてもとっても美味しそうで栄養たっぷりのごちそうです。食べすぎには要注意ですね。

お雑煮は子供の頃から今までもずっと好きな食べ物です。

自分が作る立場になってからは、応用が利くので、家族の好きな味を探って栃木県人の主人と千葉県人の私とその子供達が残さないで食べてくれるお雑煮になっています。

キノコの澄まし汁と鶏だしの具材が煮しまったものと2種類をたのしみます。

お雑煮は少しラーメンと似ているように思います。

年齢層や土地がらで好みが違うようですし、その家庭の台所を預かる人が研究して(大袈裟ですが)その家庭の人の好みを考えて作ることができます。

ラーメン業界では地方によって豚骨や味噌、魚介や塩でスープを決めトッピングを工夫したり隠し味を研究したりとっても似ていますね。

食いしん坊が集まるとバライティー豊かで楽しいですね。

ラーメンが日本の国民食と言われるのもうなずけるような気がします。

日本人は昔から食べることを工夫するのが大好きなのだと思います。

時代は変わっているのですが、やはり子供達には夢をもって育ってほしいものです。

お年玉はやり方や使い方でとてもいい教育になりますので、家庭内で話し合うのもいいですね。

今年小学校に上がる孫には100円玉を5つと500円玉1つをポチ袋に入れました。

娘との話し合いで決めたので私の想いをママから聞いてくれたらいいなと思います。

ちなみに私は現在孫以外に母と叔母にお年玉をあげています。

それには色々な思いがあるのですが、「ずっとあげるから心配しないでね」と本人たちに話しています。今現在も私からの願いを込めてのお年玉となっています。

ところで額に汗して外で働く男達と家庭内のこまごまとした雑事を1年中こなす女達と、どっちが強い? 偉い? 稼いでいる? みんなの役に立っている? 賢い?

どっちもどっち答えなんて無いと思いませんか? 

今年も仲良く過ごせればハッピーです!!







内房の海岸